
2011年02月21日
牛乳について。

桜沢エリカって漫画家さんの出産体験の本。
行きつけの小児科においてあるのを借りてまず読んだのが『贅沢なお産』
これは長男を自宅出産した体験をつづった本。
この本もすごくおもしろかったです。
次に長男の育児体験をつづったのが、『今日もお天気~誕生編~』
こまかい事いいだすと、いっぱいあるんですが。
漫画の合間にあるひとつの雑記になんだかとても納得しました。
牛乳についての雑記
‐子どもの頃から牛乳が苦手だった。
‐夫は、牛乳は牛のお乳であって、人間が日常的に飲むものではない。という主張の持ち主
‐牛の赤ちゃん達はお乳ではなくて代用乳で育つんだそうです。
人間の初乳と同じように牛の初乳にも赤ちゃんに必要な免疫や栄養がたっぷり。
でもその初乳を当の仔牛たちは飲んでいないのです。
初乳どころかお乳さえもらえず、病気の予防で薬漬け
そのうえ共食いさせられている牛たちって・・
共食いっていうのは、狂牛病の時に話題になった牛の飼料の肉骨粉(牛の骨の粉)のこと。
‐狂牛病は、そんな牛たちの悲しみが病気という形をかりてあらわれているんじゃないでしょうか。
肉も牛乳も安全ですよって言われても、もはやそういう問題ではないのでは?
‐牛の赤ちゃんには牛乳を!そして人間の赤ちゃんには母乳を!
このごく当たり前な事が、実はなかなか難しい世の中なんですね。
私もいろんな視点を知ってから、
牛乳に関しては「そないきばって飲まなくていい」ってスタンスに落ち着きました。
でも、肉骨粉にしても、牛の初乳の話にしても、
なんとも切ない話し。
安全な食べ物以前に、牛が牛として扱われていない世の中。
いつか人間が人間として生きられない世の中になってしまうんじゃないかなと思います。