環境にやさしいとは。
『環境にやさしい』
よく見るキャッチコピー。
以前は素直にそうなんだと思っていました。
でも、背景までは考えた事ありませんでした。
例えば、パーム油というアブラヤシからとれる植物原料を使った洗剤。
その洗剤を使う事は、分解性がよく水環境にいいと言われています。
でも、安くて、マーガリンやアイスクリーム、
せっけんや合成洗剤などあらゆる物に使われるこの油の為に、
膨大な広さの熱帯林を丸裸にして、アブラヤシのプランテーションを作るのです。
そしてそのようなプランテーションには、
毒性の強い農薬を、その事を説明されずに無防備に働く現地の女性がいたり、
児童労働問題もついてきます。
なにをもって『環境にやさしい』のか?
私達が『開発』と呼ぶそれは、現地の人にとって『破壊』なのです。
こういった問題は他にもいろいろあります。
大豆畑にするために潰されるブラジルの森林、
エビ養殖池を作るために潰されるアジアのマングローブ林、
どちらも上顧客の日本が、輸入してまで大豆やエビを食べなければ、
破壊のスピードは確実に遅れるでしょう。
大豆は国産を選びます。
エビは別にそんなに頻繁に食べないし、これも選ぶなら国産を選びます。
私はせっけんを作ってますが、パーム油は使いません。
なんとか国産の油だけで作れないかなーと今いろいろ調べ中。
世界に迷惑をかける日本。
どこか外国に旅行に行った時に、顔をしかめられるような事が少しでもなくなればいいなと思うのです。
分かりやすく、でもいろんな問題がしっかり書いてる本です。
『世界から貧しさをなくす30の方法』 田中優 樫田秀樹 マエキタミヤコ[編]
この本に載ってるいろんな問題、また少しずつここで書きたいと思います。
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